京都伏見中村ローソク HOME > 「京都“悠久の灯(あかり)”プロジェクト」~先人たちのあかりを京都からみらいへ~
「京都“悠久の灯(あかり)”プロジェクト」~先人たちのあかりを京都からみらいへ~とは、京都の社寺などで使われる和蝋燭の地産地消を目指す京都市と民間業者によるプロジェクトです。市内の伝統工芸職人らが2015年8月に会社を立ち上げ、「伝統工芸を維持するとともに、京北の活性化にもつなげたい」という意気込みの下、和蝋燭の原料である櫨(はぜ)の栽培を始めました。では、なぜ、そうしたプロジェクトを発足したのか。それは、
西洋ローソクと違い、湯煙が少なく、大きく美しい炎が特徴の和蝋燭は、「ぶどうハゼ」を原料としています。実は、ぶどうハゼの生産農家が、現在和歌山県に一戸を残すのみとなってしまったのです。
これでは安定供給できないため、京都市内で栽培する流れとなりました。櫨(はぜ)自体が実を付けるまで3~4年かかることと、シカなどの食害などもあることから、当面は他県から実を調達しながら、和歌山県の農家に指導を仰ぐことにはなりますが、いずれは地産地消できるようにするのが目的です。
なぜ、櫨の実が和蝋燭の原料として最適なのか?それは、櫨の実から作られた蝋燭は、湯煙が少なく、天然素材のため、人体にも優しいためです。また、風に強いという特性を持ちながら、風がなくても炎が揺らぐ様が神秘的で趣深いという理由から、和蝋燭の原料として重宝されてきました。
この櫨ですが、実は西日本各地の山地に自生しています。しかし、和蝋燭の原料に使える櫨は、こうした自生している山櫨(やまはぜ)ではなく、琉球櫨(りゅうきゅうはぜ)または唐櫨(とうはぜ)と呼ばれる中国から伝来してきた櫨から派生する櫨の実になります。沖縄県に伝わり、鹿児島県を経て、熊本県で本格的に栽培され始めた琉球櫨は、その後西日本各地に広がっていきました。
江戸時代から明治時代にかけて、長年親しまれてきた櫨蝋ですが、現在では生産する農家も激減し、存続の危機となっております。
この櫨ですが、実は西日本各地の山地に自生しています。しかし、和蝋燭の原料に使える櫨は、こうした自生している山櫨(やまはぜ)ではなく、琉球櫨(りゅうきゅうはぜ)または唐櫨(とうはぜ)と呼ばれる中国から伝来してきた櫨から派生する櫨の実になります。沖縄県に伝わり、鹿児島県を経て、熊本県で本格的に栽培され始めた琉球櫨は、その後西日本各地に広がっていきました。
江戸時代から明治時代にかけて、長年親しまれてきた櫨蝋ですが、現在では生産する農家も激減し、存続の危機となっております。
「京都“悠久の灯(あかり)”プロジェクト」~先人たちのあかりを京都からみらいへ~では、こうした櫨の栽培そして復活を通して、京北の地場産業にしていきたいと考えております。京北産の原料で、「京都ならでは」「日本ならでは」の伝統工芸品を生み出していけるように、伝統を守り続けてまいります。